統合失調症の脳内未成熟発見 予防・治療に道 藤田保健衛生大研究グループ
統合失調症患者の脳には、発達が未成熟な部位があることを、藤田保健衛生大総合医科学研究所の宮川剛教授らの共同研究グループが、マウス実験で明らかにした。予防や治療への応用が期待でき、11日付の英科学誌「モレキュラー ブレイン」(電子版)で発表した。
宮川教授らは、特定の遺伝子の機能を失わせた「ノックアウトマウス」で、記憶力の低下など、統合失調症と似た症状を持つマウスを作成。脳を調べたところ、記憶や情緒などをつかさどり、新たな神経細胞を生み出す「海馬・歯状回」が未成熟な細胞で満たされ、機能不全を起こしていた。
この結果をもとに、統合失調症患者の死後の脳を遺伝子分析したところ、20人中18人で、海馬・歯状回が未成熟状態にあることがわかった。成人の脳に未成熟な部位があることは、従来知られていなかった。
神経細胞を成熟化させる酵素の活性化で、海馬・歯状回の機能を正常化できるといい、宮川教授は「統合失調症の原因は複数あるが、その一部について予防や治療の道筋がはっきり見えた」と話している。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080911-00000911-san-soci
