□臓器障害、がん化抑制
心筋梗塞(こうそく)など生活習慣病を起こすメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の研究から見つかった善玉タンパク質、アディポネクチン。その作用が詳細に明らかになるとともに、動脈硬化の修復をするだけでなく、心臓や腎臓、肝臓の組織が壊れたり、がん化したりするのを防ぐ役割が明らかになってきた。体内で病気予防の主役として働くアディポネクチンの最新の研究成果を紹介する。(坂口至徳)
□阪大グループ、進む研究 動脈硬化を修復
■体内の消防隊
アディポネクチンの発見の経緯をたどると、この物質の重要な特徴がよくわかる。ヒトのアディポネクチンは、1990年代後半に松澤佑次・大阪大名誉教授(住友病院長)、下村伊一郎教授、船橋徹准教授ら阪大医学部第二内科の肥満研究グループが、松原謙一大阪大名誉教授らとともに脂肪組織から初めて発見した。脂肪組織だけが分泌し、肥満にかかわるさまざまな傷害や病気を修復するという自己防御の能力があるホルモンのようなタンパク質の性質を示す論文を相次いで発表、世界を驚かせた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090907-00000546-san-soci
