筑波大大学院の久野譜也准教授は8月7日、東京都立川市で開かれた「第1回東京臨床糖尿病運動療法研究会」で、「MetS(メタボリックシンドローム)予防における運動指導の最前線-有酸素性運動+筋力トレーニングの重要性-」と題して特別講演を行い、食事コントロール、有酸素運動、筋力トレーニングの3つを組み合わせた指導の重要性を訴えた。
久野氏はまず、昨年4月1日からメタボリックシンドロームに焦点を当てた「特定健診・特定保健指導」が始まったことについて言及。メタボの該当者と予備群を発見し、保健指導によって生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症)を防ぐとの「予防」の観点が重視されるようになった「転換点」と評価した。
また、生活習慣病予防のための運動プログラムは、個別プログラムが基本と強調。「体育の授業のような運動形態は、基本的に生活習慣病予防の運動処方としてはあり得ない」として、医師のメディカルチェックを経るなどした安全性、効果を伴う個別の運動プログラムの必要性を強調した。
久野氏はさらに、食事コントロールのみで減量を行うことについて「非常に大きな問題」と指摘。3か月間の食事のみの減量で低下した筋肉量の割合を通常の老化速度に当てはめると、「5年も老化を促進した」ことになるとのデータを示し、▽食事コントロール▽有酸素運動▽筋トレによる筋肉づくり-を組み合わせた「三位一体」を原則とするよう呼び掛けた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090810-00000004-cbn-soci
