【ニューヨーク=松尾理也】メキシコのコルドバ保健相は3日、新型インフルエンザの感染拡大について「下降局面に入った」と述べ、混乱の収束に向けた展望を示した。メキシコは今月に入り、死者数を大幅に下方修正してもいる。世界中でメキシコだけに死者が集中している“ミステリー”の原因はまだ完全に解明されていないものの、同国が「疑い例」を積極的に発表したことが不運にも混乱を招いたのではないか、との見方が強まっている。
発表によると、メキシコで確認された死者は22人で、2日の時点での19人から3人増えた。しかし、これは進行中だった検査結果が明らかになったことによる増加で、死亡確認の最新の事例は4月29日にまでさかのぼるという。
コルドバ保健相は、感染拡大のピークは4月23日から28日の間で、現在は「すでに下降局面に入った」と強調。首都メキシコ市当局も、現在続いている商業活動や公共サービスの一斉休業は予定通り6日で終了するとの見通しを示した。
メキシコ政府は先月末、感染の「疑いがある死者数」が最大176人に上ると発表。世界でメキシコの死者数だけが突出する状況に、専門家も「多数の隠れた感染者が存在するのではないか」「ウイルスが国境を越える過程で弱毒化したのでは」など一様に首をひねっていた。
ところがコルドバ保健相は今月、別の死因と判明したケースを除外した結果として「疑いのある死者数」を「最大でも101人」と訂正。
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