新型インフルエンザかどうかを判定するために使用する「迅速診断キット」の問い合わせや注文がメーカーに相次いでいる。例年では、季節のインフルエンザのシーズンが終了して受注減となるが、「新型」をめぐる問題が拡大する中では、「品薄状態になりかねない」(関係者)との声も上がっている。
厚生労働省が出した「新型」の診断基準によると、発熱やせきなどの症状がある場合、季節性インフルエンザの時に通常使う簡易診断キットで、A型かどうかを見分けることになっている。
検査キットの大手メーカーの「日本ベクトン・ディッキンソン」には、新型インフルエンザが宣言された4月28日ごろから注文が相次いだ。検査は、医療機関などで受けなければならないが、個人からも「使いたい」とする問い合わせもあったという。
同社広報室は「病院施設などが検査に備えて注文しているのではないか」とみているが、在庫を放出するも、このままでは品切れになる恐れもあるとみている。別の大手医薬品メーカーでも同様に注文が相次ぎ、生産を増加している。
検疫強化を行っている厚生労働省は「検査試薬の追加注文を行ったが今のところ不足することはない」としている。一方、感染疑い例が出た横浜市の健康福祉局担当者は「このままだと検査試薬が今後、足りなくなるかもしれない」と懸念する。
医療制度が整っている日本は抗ウイルス薬の使用も世界一だが、検査試薬の使用量も世界的に多いという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090502-00000105-san-soci
