豚インフル→インフルA、養豚配慮してWHOが呼称変更
新型インフルエンザの呼称をめぐり、世界保健機関(WHO)は30日、「インフルエンザA(H1N1)」に改めると発表、従来の呼称「豚インフルエンザ」を取り下げた。養豚関連産業への配慮からだ。
「豚-」と最初に呼び始めたのは米疾病対策センター(CDC)。発生地メキシコでの調査で、豚から人に伝わった可能性が有力となったからだ。
だが、この呼び方はウイルスが豚肉を介して感染するとの誤解を与え、各国の消費者の間に豚製品を敬遠する動きが広がった。実際は「新型」ウイルスは人から人にうつる型に変異しており、今後の感染拡大で、豚はもはや無関係だ。
メキシコや米国で最初の感染例が見つかった直後から、国際獣疫事務局(OIE)は発生地にちなんだ「北アメリカインフルエンザ」を提唱。米政府は29日から、「農家の生活を守るため」として、「H1N1インフルエンザ」の呼称に切り替えていた。イスラエルでは、ユダヤ教で「不浄」とされる「豚」の呼称がきらわれた。
「混乱をまねく」として呼称変更に消極的だったWHOも、OIEとの30日の共同声明で、「調理された豚肉や豚肉製品を食べて感染することはない」と強調した。(山口香子)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090501-00000964-yom-int
