“行き場”のない利用者(介護現場の「9つの困難」下)
介護保険制度を改善する目的で、全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)が行った「介護の“困難事例”」調査では、費用負担に耐えられない利用断念や「予防給付」などによる給付抑制のほか、“行き場”を失う利用者も増えていることが明らかになっている。
(7)医学的管理を要する場合の施設入所や在宅生活が困難になっている
全日本民医連では、「在院日数の短縮化や療養病床の縮小・廃止の影響で、胃ろう、経管栄養、インスリン自己注射など医学的管理を要する場合、介護保険施設での受け入れが難しく、重度の高齢者の在宅が増えている。療養・生活の場の確保に困難を来す事例が多数報告されている」と指摘している。
全介助状態にある要介護5の79歳の男性は、胃ろうを造設しているほか、肺気腫のため、夜間に喀痰(かくたん)吸引を要することも多い。このため、ショートステイを希望しても、胃ろうの管理や夜間の喀痰吸引を理由に施設の利用を制限されることがあり、必要な時にサービスを受けられなくなっている。また、脳梗塞の後遺症で寝たきりになっている要介護5の81歳の男性は、経管栄養などを行っている。医療型の療養病床に入院していたが、医療依存度が低いとして退院を迫られた。しかし、経管栄養管理を要するため、老人保健施設の受け入れが困難になっている。
(8)独居世帯または「老々世帯」では、在宅での介護や生活にさまざまな困難を抱えている
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081113-00000000-cbn-soci
