人類が資源の消費などで地球に与えている環境負荷の大きさは、既に地球の許容量を約30%上回っており、是正しないとやがて破局を迎える-。世界自然保護基金(WWF)は29日、こんな警告を盛り込んだ2008年版「生きている地球」報告書を発表した。
このままの状況が続くと環境負荷は30年には許容量の倍になり、人類活動を支えるために地球が2個必要になる計算だという。
報告書は「地球環境を食いつぶす生活を続けると、人類は食料やエネルギー価格の高騰をはじめとする深刻な危機に直面するだろう」とし、森林破壊の防止や温室効果ガスの排出削減などの必要性を強調した。
WWFは人間が環境に与える負荷の大きさを、各国の二酸化炭素(CO2)排出量や、森林、漁業資源の消費量などを基に「環境フットプリント」という負荷指数として算出。これを、森林が吸収するCO2量や、農地や海の生産力から算出した「生態系の許容力」の指数と比較した。
05年時点では、世界全体で1人当たりの負荷指数が平均2・7だったのに対し、許容力は2・1で、環境への負荷の方が30%大きいことが分かった。
国別で負荷指数が最大だったのは、アラブ首長国連邦の9・5で、2位は米国の9・4。全人口が両国と同程度の消費生活をすると、その環境負荷を支えるため、地球が4・5個も必要になる計算だ。日本は4・9で22位、中国は2・1で許容力と等しかった。
負荷指数は、データが得られた1961年以来一貫して増加傾向にある。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081029-00000099-san-soci
